ラジオビバリー昼ズ(ピンチヒッター東貴博&増田アナ12/18ゲスト:ハマカーン)

高田文夫のラジオビバリー昼ズ | 毎週月曜~金曜 11:30~13:00 | ラジオFM93+AM1242 ニッポン放送
東さんプロデュースの舞台「FIRE HIP'S」初年度(2009)からずっと出演し事務所は違うのにずっと可愛がってもらってたハマカーン2人。

 東:前の日一緒にご飯食いましたけど、緊張感とか明日は『こうするぞ、ああするぞ』みたいななんかこう2人の間での話し合うとか特にそういうのなかったの?
神田:多分共通して思ってたのは『今年は優勝は無理だろう』っていうのは多分、それは口には出してお互い言ってないけど無理だろうの気分でした。
 東:そんな気分だったの?
神田:はい

 東:本番の直前てどういう緊張感なのあれ?
神田:本番…緊張感ってホントになくてお笑い特番に出れてる気分で…
 東:前の日も言ってたんですよ。あんまり緊張感はないって。
神田:その前の年が『絶対優勝するんだ!』ってつもりで凄い緊張してたんですけど、全くいい結果も出なかったですし…
 東:だからそれ位、肝が据わってたんだ。
神田:いやホントにね、諦めちゃったんですよ(笑)
浜谷:去年のTHE MANZAI終わりからもう『来年優勝してやる!』っていうのがありまして、ありまして1年間すごして本番迎えた時にゃ、もうなかったんです。もうネタ1本ね、あわよくば2本やったるわぐらいので。

本番直前に急遽2本目に予定していたネタを1本目に変更したハマカーン

 東:当日ですよ。番組始まってどんどんほら衣装着てテンション上がってくるじゃないすごい煽られてくるじゃないですか。そこにきて始まってトップバッターのテンダラーがねウケたじゃんか!
浜谷:テンダラーさんがドーンウケて
神田:あの瞬間2人でもう無理だって
浜谷:もういいやって
 東:あっそうなの
神田:もともと一応2ネタは用意してて1本目やろうと思ってたネタと2本目やろうってネタがあったんですけど、たぶん今日1本しかネタ出来ないなと思って。勝てないと思ってたんで。
浜谷:で、もうスタッフさんがスタジオ入ります。間もなくです。なんて時に神田さんが『どうする1本目のネタあれにす…る…?』って言いだしたんで。急に!いやいやいや!なんだこいつって思って!困る困る!って。2本目のネタなんて練習してないですから。それでもなんか神田さんがちょっとモヤモヤしてるような部分があったんで『じゃあどっちがいいの?』って聞いたら、『浜谷がやって気持ちいいほうでいいんじゃないかな〜』って、もう俺はその時点で気持ち悪いよ(笑)今気持ち悪いよ俺は!って
神田:自分がやって好きな方をやろうと思って
浜谷:じゃあいいよ、2本目やろうと思ってたやつを1本目に持ってこようって
 東:えーーー
神田:あとマネージャーともちょっと話して『どっちのほうが好きですか?』って聞いたら、『2本目に用意してた方僕そっちのほうが好きですね』って言ってくれて…なんかそのほうが楽しくできるし…思い出作りにしようと思って(笑)
浜谷:直前にハマカーンってコンビは簡単にポリシーを曲げることができるんです(笑)1本目これでいくぞー!ってやってたんですよずっと。


神田:本当に思い出作りにしようと思って(笑)好きなネタをやろうって
浜谷:私はね神田さんの思い出作りに付き合ったの。大事な決勝を。
 東:だからまあそれで伸び伸び出来たねぇ
浜谷:それが功を奏した部分ありますね

 東:決勝戦トップバッターになったわけじゃないですか
浜谷:それもだから絶対マネージャーさんとも話してて2番手か3番手が良いなつってて、どんぴしゃで1番で、これもまた『あ…お終い』感があったんですよ。だからもう伸び伸び気持よくラスト1本ていうので出来たっていうのはありますね。これが3番手とかだったら変わってたかもしれませんね。
神田:すごく緊張したりね…。


神田:でも(1本目で)緊張しないで済むわって思って早く終わらして他の人のネタ見るのすごい好きで…
浜谷:こいつは予選から本番も他の人のネタ見てケラケラ笑ってますからずーっと
神田:Aブロック終わった後も、勝ったんすけど次のネタ合わせとかも後でやろうCM中にやるつもりでずっと人のネタ見てました
 東:なんだその余裕(笑)
神田:余裕というか、もう思い出作りなんすよ(笑)

神田さんは普段のライブも舞台袖から他の芸人さんのネタを見て笑ってる姿を見る時があって、この大会でもそうだったんだなぁ…。

 東:そして優勝決定の瞬間ですよ。神田はもう泣き崩れてしゃがんで女子みたいな泣きかたしてましたけど
浜谷:3票くらい入った時点でもう泣いてましたからね。あぶねーよ。あそこで負けてたらおまえ危なかったぞ!3票位でまだわかんないから
神田:それは去年のBブロックで勝てなかった時に1票しか入んなくて、それ思い出したんですよ。こんなに評価してくれてると思ったから。だから本当はAブロック突破した時に泣きそうだったんです。


浜谷:俺もここだけの話Aブロック勝った時にちょっと泣きそうになちゃって。うわまずいまずい…ここで俺泣いたら…ねぇ。
 東:だからこいつでっかい声で『下衆の極み!』ってめっちゃごまかして
浜谷:あれほんとあれでごまかして。あそこで1回ひとスベり入れといて涙引っこめたっていう。とんでもない諸刃の剣を使って(笑)完全にマイナスですよ。次もう一本ネタやらなきゃいけないのに。
神田:スタジオがキーンとなったからね


浜谷:神田さんが泣いちゃったんでね。僕も泣きたいですよ泣きたかったですけどね、やっぱ相方の涙見たらちょっと引っ込んじゃいますね。
 東:そういうのあるよね。
神田:たぶん僕も先に浜谷の涙見たらひっこんじゃう。
浜谷:先にって!おまえ3票の時点で泣いてたじゃねーか!あれより早くどう泣くんだよ。
神田:そっか

優勝が決まりそうでフライング涙ではなく、去年は1票しか入らなくて悔しい思いしたのが今年は認められた嬉しさからだったんだな。前日のゴールデンラジオ(12/17)で大竹まことさんが『神田もね泣くのわかるよあれは。今までお姉ちゃん居なくちゃ生きていけないとか、お姉ちゃんから小遣い貰ってんだろうとか言われてきたからな。』『ここで頑張んなきゃ一生お姉ちゃんの幻影の中で生きていくしかないっていう。辛いのを何年とやってきて、これじゃあいけないとどっかで思ったんだろうねぇ。今度THE MANZAIで勝負だからって、たぶんよっぽどよっぽどあれは鍛えたね。』と言ってくれました。


そして事務所の先輩・仲間の話へ。

 東:オードリー・Hi-Hiと来てハマカーンがねケイダッシュきましたからね。
浜谷:いやーいい流れですね。漫才師3組。
神田:先輩達オードリーとかHi-Hiさんが自分らのネタを信じて漫才をずーっとやってて結果出してたんで、本当に良い見本になってたんですよ。本当にいい手本です。
 東:これからTVオファーが沢山くると思うけど、もう何本か収録してどう?
浜谷:何年か前にM-1でオードリーが行った時に若林が『全く違う職業に就いた感覚だ』って言ったんですよ。今までライブでやっててガンガンウケてたけどテレビ出てね『職業が変わったみたい』って…たぶんこっから全部初めての経験だと思うんで、まあだから1年目…と思って見て下さい(笑)

応援してくれた皆さんにメッセージ

神田:これからも初めての経験ばっかりでたくさん失敗すると思うのですが暖かく見守ってください!
浜谷:今までハマカーンファンだって周りの友達に言って肩身せまい思いをさせてしまったと思います。これからは胸を張ってハマカーンファンと言ってください。なぜならTHE MANZAI王者だから!ありがとうございます。

前日から当日今の気持ちをあけすけに話してくれた2人。2011年6月のユリQさんのライブ「ユリオカ超特Qのおしゃべり検定」のゲストでユリQさんに『今後ハマカーンはどうなりたいの?』と聞かれて、浜谷「有名になりたい。それは神ちゃん1人でなっても良いと思ってる。俺でも良いんだけど。」ってまっすぐな目で答えてて、絶対にその日は来るって信じてた。2人の漫才が大好きでこれからテレビでその漫才を見れる機会が増えるなら本当に嬉しい。
最後の力強いメッセージに本当に本当にただ好きなだけでこんなにも幸せにしてくれる。これからもずっと2人の漫才を見て笑いたい。