フジファブリックpresents「フジフジ富士Q」@富士急ハイランド コニファーフォレスト

この日感じたことインプットしたものが大きくて、ここ何日か何してても頭の中に入ってこない感じだった。自分の中でアウトプットしたいのだけど、上手く言葉に出来なくてずーっと頭の中でぐるぐるしてた。
このイベント自体すごく楽しみだったけど、やっぱりそれを今更だけど正面から受け止めなきゃいけないんだなーって思って不安にもなったし、対バンとかイベントやフェスでしか見てなかった自分よりも行くべき人が行った方がいいんじゃないかとも思った。だけど本当に行って良かった。
あの日からどうしても聴けなかった「若者のすべて」を何度もリピートしてから眠りについた。フジフジ富士Qどの曲もすべてのゲストが最高に良かった。どれをとっても胸にグッときてしまってかなりセンチメンタルな気分になったけどやっぱりすごいバンドだ!一癖も二癖もあるへんてこりんで面白い素敵な楽曲ばっかりだったなって。個人的にグッときたのがクボさん、和田くん、片寄さん。片寄さんは特に志村くんのこと書いたblog読んだのもあって余計に。ほんとに最高だった。身近な人たちの言葉がとても響いて、それを聞けただけでもとてもうれしかった。 とにかくものすごく素晴らしくって、忘れられない1日になった。

フジフジ富士Q

M-ON! 08/29(日)22:00〜25:00 フジファブリック presents 「フジフジ富士Q」

このイベントの幕開けが民生の歌う「桜の季節」。志村君も絶対に喜んでるに違いない。この場所で民生の歌う姿を見て音楽を志して、同じ事務所に入ってしまったのだから運命なんだと思う。この場所でフジファブリックのイベントで大好きな先輩が、志村君の歌を歌っているのだから。市民球場で民生がカバーして歌った曲。志村君と一緒に歌ったこともあったね。力強くて切なくて、すごくすごく感激した。

ひまわり付けてハット被って、キメッキメで現れたコウセイの歌う『虹』ものすごく良くてほんっとにカッコよかった。スパルタ解散発表した時にまず電話かけてきて「解散するな」って言ってくれたのが志村君なんだ。コウセイの内にこもった気迫がビシビシ感じ取れたよ。『モノノケ〜』はほんっとにコウセイにぴったりだった。背面引きも相変わらずですげーカッコよかった。わたしが最後に志村君を見たのはスパルタのラストライブでした。

永積さんの独特のファンキーで甘い歌い方が『ルーティーン』にぴったりとはまって、ものすごく切なくなった。だけど聞き終わった後あったかい。『ダンス2000』ともにぴったりの選曲だった。

クボさんの歌声に思わずじんわり泣いてしまった。正直見てるの辛いかもしれない…って思っていたのだけど、一つ一つ歌詞をかみ締めるように志村君の思いを伝えるように歌う姿にほんとにグッときた。
志村君とマンションが一緒でお互い気を許していた2人。
「志村は、僕の一番の親友でした。…親友です!」と言い直したのが、たまらなく切なかった。『金木犀』を歌う姿が、泣くのを我慢しているみたいで忘れられない。

  • 斉藤和義  『地平線を越えて』『笑ってサヨナラ』

山内君がダブルネックに持ち替えたんだからあの曲!イントロを弾き始めたら斉藤さんがあの感じで登場。やってほしいなって思っていた曲が着てたのが嬉しい。すごいハマってて素敵だった。

ハヤシくんどんな姿で登場するかと思ったら、まさかの旧オレンジツナギに黒バイザーだった!てっきりハヤシくん個人名義だから私服で来ると思ってたからびっくり。このツナギ姿も見納めだね。
フジのメンバーもサポートの刃田さんもバイザー仕様で、ポリ側に寄せちゃうんだから流石だな。ギターがしがし弾いて総くんとギター対決したり、楽しくて突き抜けてワクワクした。
ハヤシくんの『TAIFU』はすっごいノリノリでよかったよー!カッコいいんだこれが。ハヤシくんのMC中に富士山にかかってた雲が少し晴れて富士山の姿が見えたものだから、ダイちゃんに「持ってるねー!」なんて言われてたよ。『B.O.I.P.』はほんっとにハヤシくんが歌うのにぴったりの曲だったよ。頭ブンブン振ってギター弾いて、後半曲がフェードアウトした時メンバーみんなに「トイス!」と言わせてご機嫌だったわ。皆ハヤシくんの真似で声高めね(笑)志村君も「トイス!」好きだったもんね。ハヤシくん呼んでくれてありがとうフジファブリック

何を歌っても藤井フミヤ節になるのだなーって。選曲が意外だったけど、しっくりはまってました。息子さんがフジのファンってこれまた志村君喜ぶよ。伊東くんもここから沢山ギターを弾いてくれた。

  • 氣志團  『ダンス2000』『茜色の夕日』

短い休憩を挟んで、ステージの上には今まで演奏してたフジファブリックの姿はなく氣志團のみ。
2回目の『ダンス2000』も違う味があって良かった。テルミン使ったり、ダンス織り交ぜたりならではのパフォーマンスだった。MCでは愛たぷりな貴重な話を直接聞けてよかった。『茜色の夕日』の頃空がほんとに茜色だった。

  • 和田唱  『Strawberry Shortcakes』『陽炎』

まさかの『Strawberry Shortcakes』にびっくりしたけど嬉しいなあ。選曲が和田くんらしくて可愛い。和田くんの歌う『陽炎』は本当に特別でCDJの時も歌った歌。「特別な曲をやります。シムシム聞いてくれ!」って始まったときは心わしづかみにされた。甘いんだけどどこか声質が志村君に似てる。泣きそうになった。雲で隠れてた富士山が茜色の空にくっきりと見えるようになったのもこの頃。

2人出てくるとなんだか安心する。ぐっと場が和むのですごい。ハヤシくんの真似して「トイス!」言ってた。真心の2人が歌う『TEENAGER』は手拍子も勿論したしすごく楽しかった!
『TEENAGER』が終わるとスカパラホーンズが登場!またホーン部隊が加わると、音の彩りも変わって素敵。『線香花火』は真心の曲?ってくらいぴったりだった。

歌なしインストだけどメンバーがコーラス入れて、志村君の声が聞こえた気がした。メメメメリケーン

  • PUFFY  『DOKIDOKI』『ByeBye』

PUFFYちゃんは恐らく志村君が楽曲提供した『DOKIDOKI』と『ByeBye』やるだろうなーって思ってたけど見事そうでした。とても可愛くて素敵な歌。アミちゃんが「『ByeBye』の歌詞これ実話でしょ?って聞いたら志村君「え…?いやあ…」ってごまかしたから実話だね」って。歌詞を聞くと切ないな。良い先輩たちだねほんと。

フジフジ富士Qの数日前から、片寄さんのブログに志村君のことを書いてくれているのを目にして気がかりだった。それはまるで長編小説の中の主人公が志村君みたいだった。
片寄さんは『花』のレコーディングの時に実際に使ったギターとハープを持ってきて演奏してくれた。ハープの音も片寄さんの歌声も夕日に染まった空に吸い込まれて切なかった。『サボテンレコード』もものすごく素敵だった。

  • 吉井和哉  『マリアとアマゾネス』『Anthem』

ロックスターの『マリアとアマゾネス』すごく吉井さんっぽくてカッコよかった。
壮大な前奏の始まりですぐに2曲目が『Anthem』だって分かった。歌う前に吉井さんが「三日月!」と空を指さした。皆で空見上げて、終盤吉井さんが「このメロディを君に捧ぐ このメロディを君に捧ぐ」と歌った。吉井さんはずっと曲が終わるまで空を見据えて、MCで「富士山のてっぺんに志村が居るから。」って言っていたけどずっと富士山山頂をしっかりと見据えていて、その表情にとてもグッときた。

  • くるり  『SunnyMorning』『銀河』

くるりが歌う『SunnyMorning』『銀河』楽しくて仕方なかった。あの日のあとスヌーザーCDJでのライブを思うと胸が切なくあったけど、くるりの2人がすっごい楽しそうにやるもんだからこちらまでニコニコ。フジの曲だけどくるりっぽくなっちゃう不思議。しげーるが「フジファブリックは日本で一番輝いているバンドだ」って。

EN:

ステージにはフジファブリックのメンバー。新曲を歌いますと言って歌ったのは山内くん。新しいフジファブリックを見れて嬉しかったー。キラキラのフジらしい曲。

1番最初に出てきた民生が大トリ。トリを嫌がる民生だけど、この日のきっかけになった民生に〆てもらいたいというメンバーの気持ちを十二分に歌ってくれた。志村君の音楽活動のきっかけだもんね。
「最後イヤなんですけど…」と言っちゃうところが民生の照れ隠しっぽいなと。最後の歌は『茜色の夕日』。年末のCDJで民生が声を詰まらせて歌った『茜色の夕日』を力強く歌い上げたよ。ほんとにほんとに素晴らしかった。舞台袖にはけるときWピースしてる姿が可愛くて嬉しかったなー。

全部の出演者が終わり、フジファブリックのメンバーがステージに。ダイちゃんがファンに向けて語ったことがすべてだと思う。「フジファブリックは続きます。がんばっていくつもりなので、これからもよろしくお願いします!」力強く語った姿が頼もしかった。
暗転してから『若者のすべて』をBGMに、スクリーンにゲストアーティストの志村くんとの写真やメンバーの写真。曲が終わると大きな打ち上げ花火。今年最初の打ち上げ花火は、きっと何度もまたこの17日のことを思い出す。